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座学・ワークショップ『TEA Knowledge』第3回【事物】レポート

  • 執筆者の写真: TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
    TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
  • 2021年10月5日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年3月22日

茶道教室の生徒さん対象の座学・ワークショップ『TEA knowledge ~お茶の「もののみかた」を愉しむ~』、第3回目を実施しました。テーマは「事物」。


第1、2回目では脳にフォーカスをしてきましたが、第3回は対象物、物そのものを取り上げていきます。「事物」の価値が大逆転した歴史的瞬間まで遡ることで、ありのりまま・「Blue」を味わっていきます。常識が逆転していくダイナミズムを、利休のプロダクト開発ストーリーを紐解きながら一緒に追体験していきました。



物を大切に思い、飾ったり鑑賞したくなるのは世界共通のことであり、それ自体は自然なこと。ですが、物の本質を見つめる時、物の周りにどんどんと纏わり付いてくる思い入れや執着、装飾的な感情たち、つまり「事」は、ともすれば邪魔な存在になります。

利休は装飾にあふれた道具が主人公になる世界ではなく、人が主役の場を作りたかった。とすれば、物は人と人との心の交流に首をつっこんではいけない存在。物であって、そこに存在しないような、透明な物。しかし茶をするためには道具が必要。


透明なゼロの状態から物を作る拠り所と、形を作っていく過程をみなさんで探っていきます。人が中心で、心地よく感覚的に使える物。それ以上でもそれ以下であってもならないのです。




今の私たちはデザインが身近になってきています。感覚的なインターフェイスとシンプルなデザインを持つiPhone。“ちょうどいい”を形にし、生活の心地よさをデザインする無印良品。利休が提案した茶はありのままを見つめる必要十分な世界。Appleや無印良品は、現代の利休活動だ、と言えるのだと感じます。


現代の社会に生きる私たちに、茶は大いなるヒントを与えてくれます。デザインと茶の相性について何回話をしても楽しい。


頭を使った後は、糖分補給が必須。


ご参加いただいた生徒さん達が、楽しんで茶とデザインの世界を遊びまわる事ができると嬉しい。次回も皆さんにとって実りある会にしたいです。


今後のスケジュール

座学『TEA Knowledge -お茶の「もののみかた」を愉しむ-』

第4回【空間】

 日時 12月4日(土)10:30-12:00

 費用 3500円(抹茶・お菓子付き)

 持参 筆記具・懐紙・菓子切り

 対象 稽古を受けている生徒様



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