top of page

[茶道稽古]2022年2月 酷寒の時季のもてなし、筒茶碗を稽古しました

  • 執筆者の写真: TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
    TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
  • 2022年2月15日
  • 読了時間: 1分

更新日:2022年8月16日

筒茶碗と呼ばれる茶碗を使って点前をしていただきました。酷寒の時季(1月~2月)に使う茶碗で、筒状になった深い茶碗です。径が狭くなっているため、お茶が冷めにくい。お客様への配慮です。

ree

茶筅を届きやすくする為に、茶碗をかしげて湯の高さを出します。暖房器具などが今よりも整っていない時代の、少しでも暖を取っていただこうという微細なもてなし。


確かに、お茶をいただいた後も茶碗から伝わってくる温もりがよく続きます。生徒さんも、いつもの茶碗とは違う感覚を感じていただけたようです。

今日も掛軸の掛け方をおさらいしていただきました。お菓子は太市さん。ういろうの「早春」は、口に入れると溶けてしまうくらいの柔らかさ。

ree

干菓子の鈴と絵馬で、初午の演出です。


稽古中、また雪が降ってきました。雪で音が消えていく。釜の音がしゅんしゅんと鳴る中、一心不乱に茶筅を振ります。静寂の中お茶を点てていただけて、お菓子の美味しさを共有できる幸せを噛み締めます。


無言のコミュニケーションが文化にまで昇華した、茶道ならではの時間だと言えます。

© TEA HOUSE SETAGAYA茶道

bottom of page