[ 講師補の茶道日誌 ] vol.6 息を合わせること、まず動いてみること ─ 花月の稽古
今回は、講師補クラスで初めての花月のお稽古。
経験者も未経験者も、足の運びや折据の扱いに試行錯誤。普段のお点前とは異なる、複数人で息を合わせながら進める稽古です。
講師補の二人にとっても、教える立場から改めて花月と向き合う、学びの多い一日となりました。

田島講師補の気づき ─ 息が合う瞬間の美しさ
講師補クラスで、初めての花月の指導。
実際に進めてみると、自分自身の理解が十分ではない部分も見えてきました。皆さんのお力を借りながら、何とか3回転終えることができました。
特に印象に残ったのは、3回転目のこと。
皆さんが札を取るタイミングが、ぴたりと揃った瞬間がありました。
その一瞬には、はっとするような美しさがありました。
皆で一つになった時に生まれる美しさや心地よさは、茶道の中にまだまだたくさんあるのだと思います。
これからは、お稽古を通して、皆さんにもそんな瞬間を感じていただけるようにしたい。
新しい目標が一つ生まれました。
また、準備から片付けまで、皆さんが積極的に動いてくださったおかげで、スムーズに進めることができました。
点前だけではなく、準備や片付け、皆で一つの場をつくること。
そのすべてが繋がっており、学びになることを改めて実感した1日でした。
古川講師補の気づき ─ まず動くことから始まる
私自身、花月はおよそ3年ぶり。
記憶とノートを頼りに準備しましたが、実際には手順が分からなくなるシーンが何度もあり、準備を見直す機会となりました。
お稽古中、丁寧に点前を見て差し上げたい気持ちと、テンポ良く進めていただきたい気持ちがせめぎ合う事が多くありました。
初めての所作に戸惑い、動きが止まってしまう場面が多く、
そんなとき、お伝えしたのは、
「とにかく、やってみてください」
とにかく入ってみる。とにかく札を取って、次の方へ回してみる。
間違っていたら、直していけばいい。
動かないことには物事が進まないという至極当たり前のことを改めて確認する機会にもなりました。
花月では、一つひとつの所作の丁寧さだけではなく、周囲のために自分の役割を見極めて、息を合わせて動くことが大切なのだと思います。
いつも以上に周りの気配や同席する皆への思いやりも必要なのかなと感じました。
お点前によって大切にすべきことが変わるのも、茶道の奥深いところだと思いました。
一つの稽古、二つの発見
息が合った瞬間に感じた美しさ。
動いてみることで生まれる理解。
講師補の二人が見つけたものは異なりますが、どちらも、一人では完結しない花月だからこその学びだったように思います。
自分の役割を果たしながら、周囲に心を配る。
教える側も学ぶ側も、試行錯誤を重ねながら、少しずつ場をつくっていく。
そんな時間となった、初めての花月稽古でした。

![[ 講師補の茶道日誌 ] vol.5 頭ではわかっているのに、身体が動かない](https://static.wixstatic.com/media/2989cc_de25f18ebfb3482d8a4176398c9db9af~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_1306,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/2989cc_de25f18ebfb3482d8a4176398c9db9af~mv2.jpg)
