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[茶道稽古]2022年1月の稽古 「できるとは」を知る

  • 執筆者の写真: TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
    TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
  • 2022年2月8日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年8月16日

お年賀で生徒さんにお渡しをした古帛紗、早速使ってくださる方がいました。皆お揃いです。波のようにも見えて何だか力強いです。この方が稽古を開始したのは2020年7月ですから、こちらに通い始めて1年半でしょうか。最初は帛紗をさばく手もぎこちなかったですが、このように古帛紗を使う点前もなされるようになり嬉しいです。

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初釜のお点前をお願いしていた方が、事前練習にと着物でお稽古にいらっしゃいました。役につくと練習も力が入って、とても良いですね。稽古をしていると雪が降ってきました

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柄杓デビューの方や、中級の点前をされる方などそれぞれです。

状況や道具は変わりますし点前に完成ということはありませんので、「できていない」という状態が続いていくわけです。


小学生の生徒さんも姿勢が美しくなりました。初心者からスタートされた方が大半ですが、皆様それぞれに進んで頑張っています。 調べればすぐ答えが出たり失敗のない毎日を送っていると、できない自分に向き合えず、未知のことに耐えられないようになってしまいます。良い子でいることや他の方との比較にさらされて、いつの間にか知っている物事で周りを満たさないと安心できなくなるのかもしれません。


お菓子の出し方も様になってきました。こちらの美しいお菓子は今年の勅題「窓」にちなんだ、とらや製「朝(あした)の窓」。

稽古を始めようか迷っていたり、稽古の次の段階へ進む際など「自分でもできるのだろうか」と不安を話してくださる方がいますが、「できないからやるのです」と、師匠から頂戴した言葉を私もプレゼントするようにしています。


本当はできることなど何も無いのだと、身をもって知り続けることができるのも稽古の良いところだと思います。

© TEA HOUSE SETAGAYA茶道

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