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[茶道稽古] 「ガラスの納涼茶会」2023.7月

  • 執筆者の写真: TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
    TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
  • 2023年7月31日
  • 読了時間: 2分

近所の茶室をお借りして社中有志で行った「ガラスの納涼茶会」無事終わりました。本当に暑い日でしたが、皆さん着物や浴衣でのご参加。中にはこの会のためにレンタルして来て下さった方も。


「ガラスの納涼茶会」今年も二部構成。

一部は濃茶

”水のゆらぎとともに”


二部は

盆略“ジムノペティに寄せて”


亭主チームは初のお役目に向けて様々に確認。今回は薄茶のお菓子の担当もしていただきました。お菓子ひとつでも、会のテーマに沿ったものを選ぶのは苦労します。こうやってお役目を任せていただける事は、とても良い経験です。


水屋リーダーも他のお水屋担当の方も、初の役目に事前からよく確認をして下さっていました。客チームには3ヶ月前に入門された方もいますので、先輩のご活躍に期待です。

水屋チームとお客様チーム。水屋は会が終わってほっと一息の顔。お客様はこれから始まる茶会に楽しそうな雰囲気。


それぞれに持ち寄って下さった思い入れのあるガラスの道具、稽古歴に関係なく集って同じ時間を過ごすことができ、嬉しい夜。

水のゆらめきがよく見える水指。ガラスの茶碗は、茶杓でお湯を注ぐ度に、水琴窟のようなキラキラとした音が立ちます。皆さん気付かれたでしょうか。菓子は大好評、鶴屋吉信製の季節限定「御所氷室」。


二部は、昨年の「納涼茶会」でも好評だった、音楽に合わせて2人のお点前さんが茶を点てるシンクロ点前。


このシンクロ点前は私の先輩が『ボレロ』に合わせて披露されていたのを拝見してから、いつかやってみたいと思っていた趣向なので、昨年は『蘇州夜曲』で実施でき嬉しかった点前。今年から定番とすることにしました。

静かな夜に『ジムノペディ』がよく合います。この曲を作ったエリック・サティは白い食べ物に執着があったようで、薄茶席で出す菓子を白いものにしようと、生徒さんに探してきてもらいました。そして最終的にお出ししたのが、京都緑寿庵清水製「りんごの金平糖」です。紫の江戸切子の振り出しに、とても美しく映えていました。


水音が心地よい濃茶席も、ジムノペティに合わせた盆略席も、幻想的。亭主も客も、いつもとは違った緊張感が味わえるのが茶会の醍醐味。そして、その場を共有した者同士の結束が固くなっていくのも目に見えて分かります。


後から伺った話ですが、先輩生徒さんがその場を滞りなく進むように様々に無心してくれていたようで、成長されたなあと感無量でした。様々な茶会に参加する事が上達する道の一つですので、大小関わらずこれからも皆で企画し、生徒さんにはできるだけ参加していただきたいと思います。

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