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[茶道稽古]先輩による、もてなし茶会を行いました

  • 執筆者の写真: TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
    TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
  • 2022年10月31日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年11月2日

晩秋の頃、先輩生徒さんが後輩をもてなす茶会を致しました。濃茶と薄茶席の計2席です。社中での茶会ですが、緊張感を持ってやりましょうということがテーマでした。

濃茶と薄茶の席主は先輩生徒さんに担っていただくことにしました。濃茶の席主には茶会のテーマから決めていただいたので、最初はなかなか決まらずに苦労されていましたが、最終的には「耳を澄ませる」という事象についてということに決定しました。難しい作業によく頑張られました。


生徒さんのお一人でもある画家のRIOさんの作品を待合に設置し、みなさんにそれぞれ想像していただきます。


席中では席主の生徒さんが澄ませるとはどういう事でしょうかと、問いかけるようにそのテーマについて楽しく語っておられました。濃茶の菓子は寶月堂さんの「菊衣」をご用意。聴くと菊をもじったダジャレです。グラデーションと繊細な模様が美しく、縁高を開けた瞬間に歓声があがっていました。



薄茶は道具はすべて準備をしておりましたが、席主の生徒さんには道具の説明をお任せしました。晩秋に思いを馳せながら、工芸的な知識や季節の趣を交えてお客様とお話されている姿に感動いたしました。この方はご自分で道具を調べて、原稿まで用意されていたのでした。その甲斐あって、まるで美術館のミニコーナーのような学びを得られる会でした。


お客様も正客や末客も事前にきちんと稽古されておりましたので、素晴らしく進められていました。



それぞれに工夫をしながら後輩の方々に楽しんでいただこうという気持ちが溢れた、とても心やすまる会になったと思います。水屋リーダーの方も、点前も、お運びも撮影班も、自分でできる限りを出し切ってくださっていて、嬉しく思います。


まだまだ課題はありますが、互いに思いやりを始終忘れす過ごすことができていたことについて、みなさんを誇りに思います。それだけでなく、茶会を進行するにはダメなことはダメだと言える誠実さも必要です。曖昧なことや間違っていることを見過ごすことなく、互いに精進しあえる良き仲間で、これからも居続けて欲しいと思います。



仕事を終えた後の一服は、ひときわ美味しい。

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