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[茶道稽古]2023年5月 まるで本物のような菓子「初かつを」

  • 執筆者の写真: TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
    TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
  • 2023年7月11日
  • 読了時間: 1分

茶道の稽古で楽しみのうちの一つが菓子です。その時々の季節を模ったような美しい菓子たちに毎回癒されています。


日本は5日ごとに季節を感じることができる七十二候という暦のある豊かな国ですが、自然から離れて暮らしている今、移り変わりを機敏に感じることは難しいのが現状だと思います。そんな私たちに手を差しのべてくれるのも、和菓子です。

5月になると日本人が楽しみにしていた食材があります。初鰹です。


 目には青葉

 山ほととぎす

 初鰹

    山口素堂

と有名な俳句にもあるように、青葉、ほととぎすと並ぶ初夏の代名詞であった初鰹。そんな初鰹そっくりな菓子が美濃忠さんの「初かつを」。上質の葛を利用した蒸し羊羹で、もちっとした食感とその美味しさもさることながら、まるで鰹の切り身のような見た目は、一度食したら忘れられません。

初かつをという菓子が、杉板の菓子器の上に盛られている

この感動を皆で毎年味わうごとに、ああ、今年も無事に風炉を迎えることができるのだなあと幸せに思い、この月から新たに変わる手前に身が引き締まるのでした。

生徒さんもこの半年とは違う点前に戸惑いながらも、しっかりと基本を押さえて稽古されていました。



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