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[ 講師補の茶道日誌 ] vol.4 工夫と臨機応変の心で挑む、はじめての立礼

  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

今回の土曜朝クラスでは、皆さんにとって初めてとなる「立礼(りゅうれい)」の稽古に取り組みました。


正座での点前とは異なり、椅子に腰掛けて行う立礼は、全体の姿勢、所作の角度、視線など、立礼ならではの感覚や難しさがあります。今回は稽古場の備品を工夫して棚に見立て、その場に応じた形を整えてのスタートとなりました。



講師補田島さん古川さんにとっても、立礼を伝えるのは初めての経験です。 「できない」と立ち止まるのではなく、工夫を重ねながらまずは実践し、その中で修正していく姿勢が印象的でした。稽古場の状況に応じて臨機応変に場を組み立てていくことも、教える立場としての大切な学びです。


稽古では、それぞれの習熟度や前回の課題に合わせて、点前の内容や見守り方を工夫しました。


緊張しながらもトップバッターとして果敢に挑む姿、前回の課題だった茶巾の扱いに再挑戦して落ち着きを取り戻していく姿など、一人ひとりが自分の課題に誠実に向き合っています。


一方で、形を追うことに集中するあまり、立ち姿や座り姿勢が前のめりになったり、目線が下がってしまったりと、立礼だからこそ見えてくる基本の課題もありました。順序だけでなく「姿勢」という根本の美しさにも目を配り、伝えていくことの大切さを、講師補自身も改めて実感したようです。



また、点前をする人だけでなく、半東(はんとう)の役割や水屋仕事、後片付けへと自発的に動く姿も多く見られました。自分の点前を納めるだけでなく、周りを見て場を支える意識が、生徒の皆さんの中にも着実に育っています。


講師補のレポートには、次のような言葉がつづられていました。

「茶道はお点前だけではなく、心を育み、その学びを日々の暮らしへと繋いでいくものだと身をもって学ばせていただきました」


現代は、足りないものがあればすぐに買い足せる便利な時代です。しかしその一方で、手元にあるもので創意工夫を凝らすという力は、少しずつ失われつつあるのかもしれません。


限られた道具や空間の中で見立て、知恵を絞り、その場をしつらえる。そうした「あるもので工夫する力」を養うことこそ、茶道の大きな魅力であり、大切な心です。


稽古場で見せた小さな工夫や臨機応変な対応を、ぜひ日常の暮らしや仕事の場面にも生かしていっていただければと思います。


伝える立場に立つことで、自分自身の学びや感謝もまた深まっていく。 指導する側と受ける側の双方が互いに高め合いながら、土曜朝クラスのあたたかい空気感がつくられています。

© TEA HOUSE SETAGAYA茶道

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