狭い稽古場のおかげで、買い物が上手くなった話
- TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
- 2023年2月1日
- 読了時間: 2分
マンションの一室が稽古場ということで、和室も収納も狭い。茶道講師初代にして3年目なので道具も持ち合わせていない。という状況ですので、室礼の道具も勿論揃っておりません。そうすると、毎年少しずつ買い集めることになるのですが、どれほど小さな物でもその物自体のインパクトというものがあり、あまり気に入らないものでも意外と捨てづらいことがよくあります。捨て辛いという現実を見逃すことは、想像以上に後々の自分の足枷になってきます。
捨てるということは、想像以上に頭を使います。どれを捨てるべきかの優先順位をつけなければならないですし、情との戦いもあります。そして、まだ使えるのではないかという、保管場所を空けるという目的以外の面倒な考えが浮かんできたりなど。これらと闘いながら頭と精神を使い、しかも時間もかかる、、となると、捨てる、ということを後回しにしてしまうのが私の現実でした。
手元に残るのは「これくらいでいいだろう」と、ベストではないけれども及第点で手に入れた物達、、、
だったのですが、引っ越しをし、稽古場の収納スペースが狭くなったことで、購入する数に制限をかけなければならなくなったのです。そこで、購入する前に捨てる辛さを思い出すことで、そこまでして本当に欲しいのか、の精査ができるようになりました。
購入する頻度や機会が減ることで実際に欲しい物を手に入れる時期が先延ばしにはなりますが、本当に欲しいものの見極めが上手くなってきています。今ではほとんどが、ずっと使いたい(買い替えようと思わない、もしくは捨てる対象にならない)自分にとって良いものを購入できています。

今回購入したのは節分用HIGASHIYAさんの節分豆「福は内」。お面の表情が読み取れないところが気に入りました。鬼の面も揃いで購入したい気持ちをぐっと抑えて、こちらはお茶碗で登場させることとします。重複するものを購入しないのも、狭い収納スペースしか無い者の知恵であります。
室礼は既に家にあるものと、毎年購入するものとの組み合わせで。
Comments