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[美術館巡り]日本美術の裏の裏:サントリー美術館
- TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
- 2020年11月28日
- 読了時間: 2分
生活の中の美の“愉しみ方”に焦点をあて、日本ならではの美意識に根ざした作品をご紹介しています。

この展示では、鑑賞の仕方の裏ワザを教わりました。
空間をつくる
小をめでる
心でえがく
景色をさがす
和歌でわかる
風景にはいる
と、6章でわかりやすく構成されています。
この中で特に面白かった章は”空間をつくる””景色をさがす””和歌でわかる”の3つです。
”空間をつくる”の章。まず、入り口から圧巻の円山応挙「青楓瀑布図」。
楓の間から涼やかに流れる水、岩に荒々しく当たって散る飛沫。水の流れを見ているとす生駒rそうです。どんな空間にしたい時にこの掛け軸を選ぶだろうか、と妄想を膨らませながら楽しく観察しました。岩と強い飛沫の共演がかっこいい。
”景色をさがす”の章。お稽古でよく「この茶碗はどこが正面ですか」と聞かれるたびに、自分が好きだと思った景色が正面ですと答えてきたのですが、まさにその感覚を追体験できました。作品をぐるりと見られるので、それぞれに自分が正面だと思うところを探しながら拝見しました。
左)枕旅花入 信楽 一口 16世紀 サントリー美術館蔵
中央)壺 銘 野分 一口 15世紀 サントリー美術館蔵 HPより画像お借りしました
”和歌でわかる”の章。イマジネーションの元だった和歌を知る事で、当時の人が歌からどのように膨らませていったのかもよく伝わってきます。
過去が今と繋がった展示でした。とても楽しかった。
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サントリー美術館「日本美術の裏の裏」
2020年11月29日(日)まで
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