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令和2年初の和菓子 はなびら餅

  • 執筆者の写真: TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
    TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
  • 2020年1月7日
  • 読了時間: 1分

新年明けましておめでとうございます。

年末年始はずっと関西で過ごしていましたが、ずっとお天気で令和の名によく似合う清々しさでした。


陛下が「本年が災害のない安らかで良い年となるよう願っております」と新年のご挨拶で述べられておられましたがそのような年になるよう心から願いたいと思います。


さて、はなびら餅。

私のお稽古場では新年最初のお稽古「初釜」に必ずと言っていいほどでてきます。

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やわらかい求肥でひし形の赤い餅と白味噌の餡を包んでいます。

そしてにょきっと出ているのは甘く煮た牛蒡です。


もともと平安時代の宮中の行事「歯固めの儀式」が起源だそうですが、様々に簡略化され、新年に宮中で配られた「宮中雑煮」は求肥と白味噌餡に見たてられ、歯固めの儀式で使われた堅い「押し鮎」が牛蒡に見たてられたそう。


初めて見た時は「甘く煮た牛蒡?!」とびっくりしましたが、白味噌餡となんとも言えないバランスがとても美味しくてこれをみる度に新年がやってきたなあと思える大切な和菓子です。

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たねやさんの”菱はなびら” あしらわれているのは求肥にも使われている近江の滋賀羽二重糯米でしょうか。

牛蒡の甘みが控えめなので、牛蒡が苦手な方にもおすすめ

© TEA HOUSE SETAGAYA茶道

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