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[デザインする茶道]「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」展

  • 執筆者の写真: TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
    TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
  • 2021年4月23日
  • 読了時間: 2分

世田谷美術館で行われている「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」展に行ってきました。フィンランドを代表する建築家・デザイナーのアルヴァ・アアルトと、その妻アイノ・アアルトの仕事が展示されています。女性の目線から見た暮らし、使いやすさだったり心地よさだったりが様々なところに反映されています。

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アアルト製品を扱うアルテックとイッタラによる特設コーナー「Contemporary Living with Aalto –アアルトデザインと暮らす-」が展示の入り口に。現代の日本の暮らしにおけるアアルトデザインを提案しています。

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丸い大きなキャスターの901ティートロリーがとても魅力的。イギリスの紅茶文化と日本の木工技術や建築が融合してできたデザインだそう。製品が作られていくストーリーにも惹かれます。


現代につながる、シンプルで機能的で洗練されたデザインが出来上がる過程がよく分かる展示でした。なるほど、この美しさはデザインだけではなくて必然だったのだなあと心地よい納得感を得られる内容でした。

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ニューヨーク万博でのフィンランド・パビリオン(1939年)の一部を再現。原寸大で体感できる機会はとても貴重。説明書きで「斜めに配置された壁面がまるで包み込んでくるよう」とありましたが、実際その下に立って歩いているとその感覚がわかってくるような気がします。当時はもっと高さがあったでしょうし、その他の要件は異なるでしょうが。 このパビリオンは予算があまり無かったようで、その面でも試行錯誤されたそうです。なんでも資金があれば良いものができる訳でもないですし、あるものを知恵や工夫で創造していくことが本質を見極める助けにもなるなと思います。茶道も、お道具が少なくても自分の頭で考えて組み合わせやストーリーを編み出すことで、空間を豊かに作っていくことができます。お茶の考え方もデザイン的であると改めて思います。


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庭の緑が美しい季節です。


展示で満足した後は、美術館に併設されているカフェでの休憩もおすすめです。オープンエアがなんとも気持ちよくて、目も心も体も解放されました。

「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」展 フィンランド―建築・デザインの神話

AINO AND ALVAR AALTO: Shared Visions

世田谷美術館 2021 年 3 月 20 日(土)ー6 月 20 日(日)

© TEA HOUSE SETAGAYA茶道

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