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「茶室」をテーマにしたトイレ空間デザイン「TEAROOM」

  • 執筆者の写真: TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
    TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
  • 2020年4月20日
  • 読了時間: 2分

美術館の一室のような雰囲気のある空間。

京都にある女子校のトイレ。テーマが「茶室」で建築家の瀧尻賢さんと、

アーティストの寺本愛さんの共同プロジェクトだそうです。


グレートーンが貴重になっていてシック。


「おもてなし」「風景をたのしむ」を立体的に表現されているようです。

「茶室」に欠かせないお軸は姿見に。


手洗い場には満月を思わせる月。

"水に月"と言えば、

掬水月在手 水を掬(きく)すれば月手に在り」でしょうか。


月夜、水をすくうと遠くにあるはずの月が映り

手の中におさまっている。

気づかないだけで、遠くにあるように感じるものも

既に私たちの手中にあるのですね、という私の大好きな漢詩。


学生さんが手を洗うたびにお月様を手に入れて、

なんだか安心する様子、見てみたいです。



お軸の横には石化したかのような植物が。

ということは上座があちらかな?もしかしたら、

壁に描かれているお花がその役割だとしたら、下座はこっち?

とか想像するのも楽しかった。


トイレ空間の新しいあり方の提案として、

「茶室」を選ばれたのは面白いなと思いました。


リラックスしてクリエイティブな気持ちにもさせてくれる場所は、

学校にくる楽しみが増えるでしょうし。

私なら、考え事をしたくてわざわざ訪れてしまいそうです。

それをトイレに作るとは、そして「茶室」が

生活の中にこんな風に入り込むのかと新鮮。


「茶室」はピンと張り詰めて緊張感MAXになったり、

お酒をいただいてほんのり酔っ払って楽しくなったり。

そしてトイレと融合したり。色々なシーンを受け止めてくれる空間ですね

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© TEA HOUSE SETAGAYA茶道

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