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「ニューヨーカー 織部に挑む(2004年)」を観て

  • 執筆者の写真: TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
    TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
  • 2021年2月15日
  • 読了時間: 2分

NHK BS プレミアムで「ニューヨーカー 織部に挑む(2004年)」が再放送されました。2003~4年にかけて、メトロポリタン美術館で日本陶芸展「織部」展が開催された際に、陶芸家・坂爪勝幸さんの指導のもとニューヨーク大学の学生たちが、織部の特徴を意識した陶芸制作に挑戦するという番組でした。400年前の織部がアバンギャルドだと言われ、現代でも新鮮な感動を与えています。

ニューヨーク大学の学生さんが作った大皿


それは突然アバンギャルドになったわけではなく、ずっとアバンギャルドだったのでは、と思うのです。変わらない、目にわかりにくい、でも本質的なものが描かれているので、新しく感じるけれども古びないのだと思うのです。アバンギャルドはアバンギャルドではない、のか。


いつも真っ白な陶器を使っているニューヨークのシェフに、織部を使って料理を出してもらうシーン。食材と皿の間にストーリーを作ることを意識したとおっしゃっていました。色彩をとても意識したとも。随分と印象が変わります。


ニューヨーク大学の学生がモチーフにしたのは自転車の車輪やマンホール。ニューヨークの街に溢れているもの。本質はいつも錆びない。きっと、きちんと丸く作られたものは、水車や歯車のようにいつの時代にも人の役に立ってきましたし、これからも立つのだろうなと想像されるのです。

他にもマンハッタンやカレンダーガールなどがモチーフに。これが100年後人々の目にどのように映るのでしょう。大変面白い番組でした。

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