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TEA HOUSE SETAGAYAのコンセプト "センスを高める"

  • 執筆者の写真: TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
    TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
  • 2021年2月5日
  • 読了時間: 2分

今年2021年の2月で教室オープンから2年が経ちました。

当初かかげていたコンセプト、”センスを高める茶道教室” という意識は変わりませんが、どのように伝えていくかが明確になってきました。


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人は「ありのまま」の個性があり、それを発見していく事が肝だということ。それが見えないからこそ人と比べたり、自分を卑下したり自分に対して正当な評価ができなくなったりするのだと思います。自分を客観的に見つめることから自己肯定が始まるのです。その方法は社会での成長とともに自分で見つけていかなければならないのですが、その行為をするには知性が必要であるとある和尚様がおっしゃっていたのが印象的でした。


客観的、ありのままにものごとを見つめること。

お茶の世界は「非日常」と「日常」、「クリエイティブシンキング」と「ロジカルシンキング」、「主」と「客」といった両極にあるものの間を往き来します。

稽古を通じてこの往復を繰り返すことで、ものごとの微細な変化や違いを少しずつ感じ取れるようになり、自分の心やものごとを客観的に見る力がついてくることを実感しています。


和歌の達人藤原定家の父、藤原俊成は

「歌は、広く見遠く聞く道にあらず、

心より出でてみずから悟るものなり」

と子に伝えたと言います。


俳人高浜虚子も、このように残しています。

「自分を打ち出すだけの句は醜い、

主観を消して淡々と描写してこそ

深い共感を呼ぶ。


自分の存在を消してしまう。

消したからこそ沸き立ってくる

美の存在がある。」


やっぱりそうなのだ。

感動するお茶のお点前も同じ。


自分をメタ化する事、客観的にものごとを見つめることが、ものごとの真ん中を的確に捉えていくことに繋がる。美や、クリエイティブな思考につながると思うのです。


より真ん中を捉えていく考え方や行動を意識していくことが、これから求められることの1つだと考えます。茶道の稽古を通じてよりたくさんの人と一緒に生きていくセンスを高めていきたい。それがこれからのTEA HOUSE SETAGAYAの行動指針です。


© TEA HOUSE SETAGAYA茶道

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