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TEA Experience Tour 参加者インタビュー「豊かになるってこういうこと(IT会社役員Fさん)」

  • 執筆者の写真: TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
    TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
  • 2022年5月18日
  • 読了時間: 6分

更新日:2022年8月16日

全3回の茶の湯体験会「TEA Experience Tour」では、おもてなしだけではなく、アート、デザイン、ロジックが互いに織り成す、知的ワンダーランドな茶道の魅力をご案内しています。感性と論理をつなげることは、今やビジネスの現場でも必要なスキルとなりつつあります。


半年ほど前に体験会にご参加くださったIT会社役員 Fさんが、受講後どのような変化が生まれたのかを語ってくださいました。(聞き手=TEA HOUSE SETAGAYA 中村宗晶)


宗晶:ご無沙汰しております。「TEA Experience Tour」にご参加いただいてから、季節が変わりましたね。


Fさん:そうですね、あれはまだ冬でしたね。今はすっかり春です。


宗晶:ご活躍されていてお忙しい中、ありがとうございます。ご自身の会社のテレビ取材にも出演されて。スラスラとセリフを話されていてかっこよかったです。


Fさん:カンペを読んでいましたが(笑)


宗晶:「TEA Experience Tour」にご参加後、素晴らしい体験会だったと感想をいただき、とても嬉しいです。

ハードルが高いと思われがちな茶道ですが、もてなしだけではない茶道の世界を覗いてみる一歩になればいいなと、この体験会をプログラムしました。

Fさん:毎回ワクワクしました。興味がある方はとても多いと感じています。ホームページの「「茶の湯」は、アート、デザイン、歴史、風土、人間工学的思考が織り成す、知的ワンダーランドである。」という案内文からも、先生の想いがひしひしと伝わってきました。


分けずに見る。アート、デザイン、茶道


宗晶:この会に参加されたきっかけは何だったのでしょうか?Fさんは茶道は未経験でしたよね?


Fさん:はい、未経験です。かつて友人に抹茶を振舞ってもらった事がありまして。心がすっと整っていく感覚や、静寂を感じながら今に集中することが心地よく感じました。その感覚が忘れられず、茶道の世界に興味を持っていました。


宗晶:「TEA Experience Tour」への参加はすぐに踏み切れましたか?


Fさん:はい、少し勇気は出しましたが(笑)興味があったものの、本格的な茶道を極めるというより、体系的に茶道の世界を知れる場所を探していました。


宗晶:マクロな視点で茶道を案内できればいいなと思っていたので、嬉しいです。


Fさん:茶道だけではなくアートや建築、デザインも含めた世界観に触れることができそうだったのが魅力的でしたね。


宗晶: Fさんは特に、写真がお好きですよね。


Fさん:ビジネスをしていても論理だけでは超えられないものがあると思うのですが、山口周さんの書籍『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』でも書かれているように、アートやデザインの領域がこれからも大切になってくると感じていました。



宗晶:良くわかります。ちきりんさんという社会派ブロガーがいらっしゃるのですが、同じようなことをおっしゃっていた。教育を文系理系に分けるべきじゃないと。


Fさん:なるほど。


宗晶:文系でも確率などの知識が必要だし、理系だからっていってストーリーが不必要なわけじゃないと。


Fさん:右脳、左脳の区別のような。


宗晶:その間できっぱりと分ける溝みたいなのは存在しなくて、どちらも柔軟にやっていかなければならないと。


Fさん:文系理系に分けちゃうから、自分が進んだ道以外の事はやらなくていいのだと、目をくらませてしまう事ってありますよね。


宗晶:茶道も、伝統的すぎることだけをやっていると、見えなくなるものが出てきてしまうのかもしれないと思っています。アートやデザイン、センスという、本当は茶道の中に内包されているのだけれども、茶道からはじき出されて見えてしまっているようなジャンルも一緒に土台の上に見せて紹介したかった。それでこのプログラムを作りました。


Fさん:よくわかります。体験してみて、その意図がよく伝わりました。


宗晶:汲み取っていただけて嬉しいです!どうぞどうぞ、お茶を一服。



Fさん:デザインやアートだけでなく、デュアルライフ、スローライフなど、豊かさにつながるヒントも散りばめられていた気がします。


宗晶:茶道はQOL(Quality of Life)をあげるTIPSが沢山詰まっています。例えばルーティンワークによる身体と心の整え方や、微細な変化に気づく方法など。その点も意識するようにプログラムしています。


Fさん:知りたかったけど言語化できていなかったことを発見できたことが沢山ありました。


宗晶:言語化ですか、なかなか難しい作業ですものね。知っているのだけど説明できない…。


Fさん:それがこの体験で、いくつか言語化できました。納得がいったと言いますか。


解像度があがると幸福度があがる

Fさん:日本は季節が4つだけではなく72もあると知れたことも良かったです。それを家族に話しました。すると、家族で共有するホワイトボードに、娘がその日の七十二候の名前を書くようになりました。4つしか無かった季節が72まで解像度が上がった、つまり季節の楽しみ方が増えた。


宗晶:なるほど。季節の変化に気づくポイントが4から72へと18倍になったのですね。



Fさん:生活が豊かになるって、こういう事なんだと思います。


宗晶:嬉しいです。ここで得た事を持ち帰って、ご自分だけでなくご家族にまで良い影響を伝播されている。


Fさん:七十二候の本を経営者仲間にもプレゼントしましたよ。解像度を上げていくということは、人生を楽しむひとつの鍵だと思いました。


宗晶:それぞれ皆さん刺さるポイントは違うのですが、何かしらの感動を持って帰って実践される方が多くて、それこそ解像度が上がって帰られるのでしょうね。


Fさん:まさにそうです。その感動ポイントが「TEA Experience Tour」には沢山ありました。


宗晶:解像度をあげて、気づきポイントを増やして帰る(笑)


Fさん:そして幸福度があがる(笑)


宗晶:「TEA Experience Tour」の言語化をして下さってありがとうございます(笑)


「TEA Experience Tour」はビジネススクール的


Fさん:深いところも知りたいけど、全体的に把握してみたいという欲求ってどんなジャンルにもあると思います。


宗晶:全体像をちらっと覗いてみたい。


Fさん:この3回の講義はそうした俯瞰的な視点も引き出してくれるので、個人的に満足度がとても高かったですね。この体験はリーダーや、リーダーを目指す人にかなり役立つと思います。解像度が上がると、物の見方も変わってきますので。


宗晶:リーダーの役割を担う方には、お役に立てるのではないかと思っていました。人を惹きつける空間づくりや、解像度を高め共感力や俯瞰力を養うことは、茶道とビジネスは共通しています。


Fさん:茶道の稽古に通うことはハードルが高くても、3回なので参加しやすかったですね。ビジネススクール的なワークショップですね。


宗晶:ありがとうございます。企業の研修としても何か企画できないかなと考えています。


Fさん:本当に特別な経験でした。他の人は経験していない。だから人に伝えたくなる、そんな3回でした。


宗晶:嬉しいです。今日もお話していて、とっても楽しかったです。リーダーの方はこんな視点で見るのか!と。どうもありがとうございました。


Fさん:私もまた新たな発見がありました。ここに来ると何かしら気づきがありますね。ありがとうございました。


宗晶:またぜひ、お会いしましょう。



『お茶の世界を巡る全3回の体験会「TEA Experience Tour」』は、茶の湯の世界に興味のある方、少し茶道を嗜んでみたい方などに向けた、未経験者のための茶の湯体験会です。


詳細、お申し込みは「TEA Experience Tour」をご覧下さい。



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