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抹茶用の茶器、棗(なつめ)の選び方[初心者の方向け]

  • 執筆者の写真: TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
    TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
  • 2020年5月28日
  • 読了時間: 2分

朝茶会に参加されている方から棗(なつめ)を購入したい!とのお声があったので、初めて購入する方におすすめの基本的なものをご紹介したいと思います。茶道では茶を点てる前に、抹茶をふるってきめ細かくしたものを茶器に入れて用意しておきます。この茶器が棗と呼ばれるものです。


形がナツメ(デーツ)に似ていることから名付けられました。(棗は薄茶を入れる時に使います。濃茶は別の茶器を使用します。)


棗ベーシックの形は「利休形(りきゅうがた)」です。利休形とは千利休が定めた形。この形でサイズバリエーションが大、中、小、平などあります。塗りも、朱や溜め塗りなど様々。

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その中でも写真中央の「利休形中棗(りきゅうがたちゅうなつめ)の黒塗り」が基本です。お好みの柄や模様が施されているものもありますが、通年使える柄だと季節を問わず使えます。


手入れ方法は、使い終わったら抹茶を全て茶缶に戻し、棗の中を柔らかい布で綺麗にします。棗は洗いません。


手の脂がついてしまったら、水に濡らして硬く絞った布で拭き、その上から乾いた布で湿気を拭きます。蒔絵や螺鈿が施されていると剥がれてしまいますので、慎重に。湿気の少ない棚などに保管してください。私は茶道を始めたばかりの時は、本棚を道具専用にしたりしていました。


私は棗の代わりに、同じようなサイズの中国の七宝焼を棗に見立てて使ったりしますが、お家でお茶をいただく時などはシュガーポットなど、家にあるものを使うのも楽しいと思います。お気に入りを使ってお茶時間を楽しく過ごされてください。

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© TEA HOUSE SETAGAYA茶道

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