

美術館巡り「奥村土牛―名作でたどる100年のあゆみ―」へ。本質を捉える
日本初の日本画専門美術館として1966年に会館した、山種美術館。 この美術館にゆかりの深い奥村土牛の展覧会でした。 奥村土牛《鳴門》山種美術館 小さい動物や芸者さんなど、可愛らしいものへ向けるまたざしも温かいですが、特に絵画に対する姿勢に共感をおぼえましたのでその記録を。 土牛の真の底から描かれている絵を前にして、整う感覚がした。 ととのう、という事を今まで真剣にとらえようと思ったことが無かった。勿論茶を点てている際や稽古などは、ある種の瞑想状態のような集中力を発揮する感覚はあったけれども。 すっと身体の真ん中を通って、思わずに出る深い呼吸と、すっかり自分とが地軸とぴたっと沿うような、そんな感じを整うと言うのでしょうか。 束のプリント用紙を机の上でトントンとすると、ピタッと角が合うような、それが身体に走る感覚。 奥村土牛《城》山種美術館 奥村土牛《舞子》山種美術館 土牛の言葉が研ぎ澄まされていて、論理的で、それでいて自然を捉える時は、細部だけでも全体だけでもなく。そのバランスが最高に心地よかったのだと思う。 それを語ってくれるようなクレジットに心


激渋展示は、全部わからなくていい|金沢文庫に行ってきました
ゴッホや印象派、北斎のような有名で分かりやすい展覧会なら、「きれい!」「貴重なものが見られた!」で比較的満足できます。 ですが、いわゆる「激渋(げきしぶ)な展示」—あまり知らない歴史資料や、絵画ではない地味な(失礼します)品ばかりの展示—に行くと、どう楽しめばいいのか分からなくなる人も多いのではないでしょうか? 今回は、私なりの「予備知識ゼロ・解説文を読まない派のための激渋展覧会を楽しむフレームワーク」を、先日訪れた金沢文庫の体験をもとにご紹介します。 1.「館の推し」から入る まず、最初に言っておくと、私は説明書きを読むのがとても苦手です。なので、時代設定とキーパーソンくらいしか事前に調べられません。今回でいえば「鎌倉幕府の重鎮・北条氏に関係しているらしい」という程度です。 知識で埋めようとせず、まずは「館(主催者)の推し」を探すことから始めます。 まずは「館の推し」を見る 知らない分野の展覧会に入ったら、最初に見るのは館の人たちの「推し」です。チラシ。ポスター。チケット。そこにはたいてい、「今回これを見てほしい!」というものが載っています。.
![[ 稽古 ]カルトナージュ茶箱体験。ウィリアム・モリスの世界を、茶箱に。](https://static.wixstatic.com/media/2989cc_870d3bc36e0b43448200a4545350b27c~mv2.jpeg/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/2989cc_870d3bc36e0b43448200a4545350b27c~mv2.webp)
![[ 稽古 ]カルトナージュ茶箱体験。ウィリアム・モリスの世界を、茶箱に。](https://static.wixstatic.com/media/2989cc_870d3bc36e0b43448200a4545350b27c~mv2.jpeg/v1/fill/w_329,h_247,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/2989cc_870d3bc36e0b43448200a4545350b27c~mv2.webp)
[ 稽古 ]カルトナージュ茶箱体験。ウィリアム・モリスの世界を、茶箱に。
なんて美しく、愛おしく動物や植物を描くのだろう。 幼い頃の私は、ウィリアム・モリスが描く世界にすっかり夢中になっていました。 「大人になったら、絶対にこんな素敵な壁紙のある部屋に住むんだ」 そう心に決めて、ずっと憧れを抱いていたのを覚えています。 大人になった今、その夢がそのまま叶っているわけではないけれど。 思いがけない形で、ずっと好きだった世界が手元にやってきてくれました。 先日、Soraさんの茶箱教室に参加し、生徒さんたちと一緒にカルトナージュに挑戦してきたのです。 大好きなモリスの生地を選び、自分の手でひとつひとつ丹精を込めて貼っていく時間。 木の箱に生地を合わせ、糊を塗り、角を整えながら、一つひとつ丁寧に貼っていく作業。平面だった布が箱を包み、少しずつ立体的な姿を見せていく過程は、想像していた以上に楽しいものでした。 自分の手で丹精を込めて仕上げた茶箱は、思っていた以上に愛らしく、何度も眺めてしまいます。 平らだった生地が、立体的な「茶箱」として姿を現した瞬間、そこにあるモノとしての強い説得力と重厚感にハッとさせられました。...
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