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[稽古]2021年9月のお稽古 月を愛でる

  • 執筆者の写真: TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
    TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
  • 2021年10月19日
  • 読了時間: 1分

秋になると菊や月のモチーフが出てきます。九月九日(本来だと旧暦)は重陽、菊の節句、無病息災や長寿を願います。九は縁起の良い奇数、陽数の中で最大の数字。これが重なる九月九日を「重陽」と呼んだのでした。


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棗(薄茶を入れる道具)の蓋裏に浮かぶ満月。

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お菓子も菊づくし。茶道を初めてから菊に注目し始めて、その美しさに気づきました。茶道は気づきのきっかけを与えてくれます。


寒菊の宴の前夜、菊の花の上に綿を乗せます。宴が開催される朝、露と菊の香りを染み込んだ「着せ綿」で体や顔を拭って無病息災を願うのです。「着せ綿」という美しい言葉もこの重陽の節供で知りました。

初心者の方はパート練習からスタート。これまではポットでお湯を注いでいましたが、柄杓点前デビューをした方も今月いらっしゃいます。初めての道具は緊張しますが、使っていくうちに手が道具に馴染んでくるので焦らず焦らず。


中級の方もいつもとは違う形の道具で稽古です。この日に使う道具とも一期一会の出会い、臨機応変に点前していきます。コスモスと一緒に入れた古代米が好評でした。美しい実りの紅。


秋になると空気が澄み、月が美しく見えます。涼しく過ごしやすくなってくるため、月を愛でる時間も自然と長くなりますね。


© TEA HOUSE SETAGAYA茶道

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