top of page

日台交流茶会 春を待つ茶会へ。

  • 執筆者の写真: TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
    TEA HOUSE SETAGAYA 茶道教室
  • 2024年4月16日
  • 読了時間: 3分

春を待つ茶会へ行ってきました。

日台交流お茶会として台湾人ルハンさんが台湾茶を、日本人佐藤もとこさんが日本茶をそれぞれ厳選した茶葉で淹れて下さる。主催は、かねてからお会いしたかったMarsa Udaさん。台湾中国語勉強会を企画されていて、台湾愛が記事からも溢れておられる方。


ree

途中で淹れ手を交代し、日本茶をルハンさんが、台湾茶を佐藤さんが淹れ、同じ茶葉でも淹れ手によって変化する味わいを楽しめたことがとても面白かった。そしてお二人のお茶が本当に美味しかった。


煎茶は旨味と渋味が良いなと思うし、台湾茶は香りと甘みと酸味。ほんとうに当たり前だけど、化学的に異なる成分を持っているので味わいが変わってくる。そして普段の淹れ方で違う性質を持つ茶葉を使用すると、面白いほどその方の心の持ちようが現れてくることに気づきました。どこに細心の注意を払っているのか、何を大切にしたいのか。それが伝わってくるのが茶のいいところだと思います。


日本茶の淹れ手、佐藤もとこさんの手作り琥珀糖が美味でした。


日本茶、台湾茶、、どちらかを選ぼうとしてもそもそも無理な話なのだと改めて実感します。どれも好きで、良きタイミングでそれぞれの楽しみ方ができるようになるともっとお茶時間の幸せが広がってゆきそう。


ルハンさんは私の台湾華語・文人文学の先生でもあり、先生の詩的表現に惹かれて生徒にさせていただいたのですが、今回先生がお茶を淹れて下さっているところを初めて拝見しました。その所作も漢詩のようで、空気が流れていくような感覚。


ree

中国文学を学ぶにつれて、日本の茶道や文化の源流がそこにあることを思い知ります。いつかルハン先生に、漢詩と文学と茶のワークショップをしていただきたいなという夢も広がりました。


この会には前向きで茶への好奇心が溢れた方々が参加されていて、良い刺激を受け静かに楽しい時間でした。ご一緒下さった皆様ありがとうございました。


-----

memo


化学に寄りすぎる事もできないし、感覚を研ぎ澄ますには経験が不足しているのでその間を行ったり来たりで上手に自分なりに着地していきたい。自分用に軽く整理。


カフェイン(苦み)

 ー 水温が高いほ ど、水に溶けやすい


アミノ酸(うまみ)

 ー タンパク質を形づくる分子のグループ

 ー テアニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、アルギニンなど20種以上

 ー 水に溶けやすい

 ー 温度によって溶けやすさに変化なし


カテキン(渋み)

 ー ポリフェノールとよばれる分子のグループ

 ー エピカテキンを主とした約6種類

 ー 熱湯には溶けやすく、冷水には溶けにくい


緑茶:

アミノ酸、カテキン、カフェインの いずれも多く含まれているため、湯温を変えることにより、さまざまな楽しみ方ができる

・アミノ酸の良さ出したい → 60-80度あたり

・渋み、苦味を効かせたい → 90度くらい


紅茶・烏龍茶:

・カテキンの良さ出したい → 90-100度くらい

湯温が低いと カテキン、カフェインがよく抽出できない


特に烏龍茶:他の茶に比べて、アミノ酸、カテキン、カフェインのいずれも少なく、その味わいは特に香りに依る

© TEA HOUSE SETAGAYA茶道

bottom of page