一菓一話 #02|季節の薄氷「蛍」
更新日:2025年7月23日
「意思があるみたいに、最終的には部屋中のメトロノームが全く同じ動きをするようになるんですよ!最初はバラバラに動いていたのに。」ある日、生徒さんがメトロノームの動きについて語り出したのは、茶室のなかでなぜか気分がシンクロ時があるよね、と話していた時でした。
そういえば、その時も茶室の中で、なぜ気分がシンクロしてくるのか、という話をしていたことを思い出します。蛍も同じように、点滅のリズムが同期することがあると聞いたことがあります。リーダーとなる一匹がいるわけでなく、ある周期で突然、みんなが同じタイミングで点滅を始める。
この現象は「非線形数学」の研究分野で、「シンクロ現象」や「引き込み現象」と呼ばれているのだそう。異なるリズムを持つ複数の要素が互いに影響し合い、やがてリズムが揃っていく。メトロノームや蛍だけでなく、人間の呼吸も現象の一例としてあげれれるそうで、つまり、人間にも本来、持っているリズムがあるということですね。
上手なお点前の方は、見ているだけでこちらも落ち着き、なんだか今日は楽しかったな、と思わせてくれます。それはその方のリズムが、振り子のように安定しているからこそ、引き込み現象が起きているのだと思います。
数学的に完全に証明できなくても、体感として感じ取れることがある。
ミントグリーンに黄色く小さく蛍がかわいい景色。
「季節の薄氷」は富山・五郎丸屋さんの定番商品、季節ごとにモチーフが変わり、初夏になると蛍が顔を見せます。
口に入れるとほろりと溶ける食感は、まさに職人技の賜物。味の繊細さや儚げな薄さも好きですが、蛍のデザインにことのほか惹かれています。

#一菓一話 | お菓子の向こうに浮かぶ、記憶と季節、そして文化の話を、少しずつ。
![[ 文化室活動 ] 第1回レポート 「庭師の視線で歩く小石川後楽園」-庭に込められた世界を感じる。](https://static.wixstatic.com/media/2989cc_7b4da0eb5ea9427a9d44aa1c432fa83b~mv2.jpeg/v1/fill/w_980,h_1307,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/2989cc_7b4da0eb5ea9427a9d44aa1c432fa83b~mv2.jpeg)
![[ 講師補の茶道日誌 ] vol.7 自分で気づく力、変化を見つける目 ─ 中置濃茶の稽古](https://static.wixstatic.com/media/2989cc_29b24bc721cb4d9f95d0eb93f7e12cd2~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_590,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/2989cc_29b24bc721cb4d9f95d0eb93f7e12cd2~mv2.jpg)
![[ NEWS ] 抹茶レッスン「自点茶(じだて)2026年秋冬クラス」募集中](https://static.wixstatic.com/media/2989cc_973abfa0abae412bbbaf03612e634628~mv2.jpg/v1/fill/w_600,h_400,al_c,q_80,enc_avif,quality_auto/2989cc_973abfa0abae412bbbaf03612e634628~mv2.jpg)