top of page

[ EVENT ] 報告 | 鳳明館旅館「お茶席と瞑想」

  • 6 時間前
  • 読了時間: 3分

先日、文京区・鳳明館旅館本館にて「お茶席と瞑想」のイベントを開催いたしました。120年の時を重ねた木造建築の静けさに包まれながら、学び・瞑想・お茶という三つの体験をゆったりと楽しんでいただく会となりました。


今回の会は、「文京区の歴史建物について学ぶ会」の皆さまよりお声がけいただいたことがきっかけでした。歴史ある建物をどのように保存し、未来へとつなげていくのか――その想いに私も深く共鳴し、ぜひご一緒させていただきたいと、お受けすることにいたしました。




本館は4月末より改修工事に入るため、今回のイベントは改修前の貴重なタイミング。古い建物に足を踏み入れた瞬間に広がる、静謐で温かい空気。参加者の皆さまが自然と館に愛着を深めていく姿が印象的でした。


古い建物は“使われる”ことでこそ息を吹き返します。ただ保存されているだけではなく、実際に人が集い、体験し、楽しむことでこそ、その価値が未来へ受け渡されていく。今回の茶席と瞑想の会は、まさにその考えを形にした時間となりました。

【知】鳳明館女将による歴史レクチャー

120年の歩み、建物に宿る文化のお話は、参加者の皆さまも真剣に耳を傾けていらっしゃいました。「建物の空気が違う理由が分かった」「職人の魂が込められていて胸が熱くなります」とのお声も。


たたきでスリッパに履き替えることは、下界で忙しくしている自分を脱いでこころをほどく時間へと進む儀式のよう。手書きの看板も老舗旅館の証。太い柱はあえて職人が削って木目を出したもの。職人の誇りが感じられます。


立派な木材の購入は、界隈の旅館仲間との共同購入の力もある。本郷の旅館主たちの深い絆がここにも現れています。見たこともない珍しい室礼が次々と。


龍宮風呂と名付けられた全面タイル使いの風呂。古代ローマのテルマエ(公共風呂)を思わせるような太い柱とアーチ、特注のタイルは色使いも鮮やかで、どんなに時を経ても色褪せない感動が。


【瞑想】静けさに包まれる40分

日本瞑想協会認定コーチ・RIOさんによる、やさしい瞑想の時間。初めての方でも自然に深まっていくような、柔らかい誘導が印象的でした。


【茶】季節の和菓子と抹茶でもてなし

最後は、静かに点てられた一碗のお茶を味わっていただきました。BGMのDIVAに合わせて点前の二人が息ぴったりにシンクロ点前を大ないます。


木造の空間に、茶筅の音が優しく響きます。「自分のためのお茶をいただく贅沢を感じた」というお声を多数いただきました。



春の和菓子は、神田ささま製「吉野山」。ちょうど桜が満開を迎えようとしているこの時期にぴったりでした。



終了後には、「とても贅沢な時間だった」「新しい感覚のお茶をいただき、新鮮だった」「建物とお茶と瞑想がこんなに合うと思わなかった」「心が静かになる感覚を久しぶりに味わった」など、嬉しい感想をたくさんいただきました。想像以上に満足いただけたことが、何よりの励みとなりました。


主催者さまからは、丁寧で温かいメッセージをいただきました。

「本日は本当にありがとうございました。皆さんとっても喜んでくださり、無事開催できて本当によかったです。」「歴史建物に触れ合いながら文化を楽しめるイベントを、また企画したいと思っています」。


その言葉がとても嬉しく、これからの広がりが楽しみでなりません。



歴史ある建物の静けさの中で、心を整える時間を皆さまと共有できたこと。

そして、文化を未来へつなぐ取り組みに、少しでも関わることができたこと。そのどれもが、私たちにとって大きな喜びとなりました。


ご参加くださった皆さま、準備を整えてくださった主催者さま、そして建物を守り続けてきた鳳明館の皆さま。本当にありがとうございました。


© TEA HOUSE SETAGAYA茶道

bottom of page